子どもがなかなか寝ない、起こしても起きない……日々の睡眠の悩み解消のためにできることは?『ベビーブック4・5月合併号』育児特集番外編Q&A

子どもが健やかに成長するために欠かせないものだとわかっているからこそ、ベビーブック世代で悩んでいる人が多いのが「子どもの睡眠」について。小児スリープコンサルタントとして活躍する医師が、今日から試せる方法を具体的にアドバイスします!

 

Q.1 子どもを寝かせたい時間に夫が帰ってくるので、寝かせようとしていても起きてしまいます。夫の帰宅時間を変えるのは難しいのですが、どうすればいいでしょうか。

Q.2 寝る前に絵本を読んでいます。「2冊だけ」と決めていてそれは守っているのですが「もう1回」と繰り返し読むことをせがまれます。

Q.3 夜なかなか寝られない原因は、保育園でのお昼寝時間が長すぎることにあるような気がします。保育園に相談してもいいものでしょうか?

Q.4 2歳の上の子と0歳の下の子の寝るタイミングが異なります。どのように寝かせればいいでしょうか?

Q.5 朝起こしてもなかなか起きません。どのように起こせばいいでしょうか?

Q.6 旅行や帰省をすると寝るタイミングがずれて、帰宅してもしばらく生活リズムが乱れてしまいます。どうすればいいでしょうか?

Q.1 子どもを寝かせたい時間に夫が帰ってくるので、寝かせようとしていても起きてしまいます。夫の帰宅時間を変えるのは難しいのですが、どうすればいいでしょうか。

ご家庭において何を一番優先するか、というのを今一度考えてみましょう。それが「子どもの睡眠」なのであれば、パパと相談して少しだけどこかで時間をつぶして帰宅時間を遅らせてもらうなどの対策を。「パパとの時間」を優先するのであれば、多少なら寝る時間がずれてもかまわないのではないでしょうか。

パパが帰宅してもなるべく子どもを寝かせたいという場合は 、帰ってきたのがバレないようにしたいですね。そのためには、「ホワイトノイズ」がおすすめです。テレビの砂嵐音のような「ザー」という雑音で、ドアが開く音や足音など突然の物音をかき消すことができます。スマートフォンやタブレットでホワイトノイズアプリを入手できるので、試してみてください。

Q.2 寝る前に絵本を読んでいます。「2冊だけ」と決めていてそれは守っているのですが「もう1回」と繰り返し読むことをせがまれます。

A.

「2冊だけ」というルールを守っていらっしゃるとのこと、とてもすばらしいですね。「もう1回」に応えてあげて、その1回で終わるのであれば応えてもかまいません。ただし、お子さんは「要求がどこまで通るか」を試してきていることがあります。そうと感じられた場合は、もう1回読む前に「じゃあこの1回で終わりだよ。読んだら寝ようね」と約束して、もう1回読んだら終了する、というようにルーティンとして定めたルールに対して境界線を引くことも大切です。

Q.3 夜なかなか寝られない原因は、保育園でのお昼寝時間が長すぎることにあるような気がします。保育園に相談してもいいものでしょうか?

A.

ご相談いただいてかまいません。厚生労働省が定める「保育所保育指針解説」が2018年に改訂され、特に3歳以上において「昼寝は個々の必要性に応じて配慮する」となっています。

1、2歳児だとまだほとんどの子に昼寝は必要ですが、寝かしつけをしても毎日寝るのが11時を過ぎる、朝起きられなくてボーッとしてしまうなどの場合は、保育園に一度相談してみましょう。

Q.4 2歳の上の子と0歳の下の子の寝るタイミングが異なります。どのように寝かせればいいでしょうか?

A.

0歳児は幼児と睡眠リズムが異なるので、今が一番大変ですよね。パパが家にいれば上のお子さんをパパが見ておいて、下のお子さんをママが最初に寝かしつけるといいでしょう。ママかパパ一人の場合は、上のお子さんにも一旦一緒に寝室まで来てもらい、静かに絵本を読んだり小さな声でおしゃべりしたりしながらママは下の子に授乳して寝かせる、その後で上の子を寝かせるなど、その時々の状況に合わせて何とか1日1日を対処していくようにしましょう。

下の子が1歳過ぎぐらいになると2人の生活リズムが合ってくるので、一緒に寝かしつけできるようになって少し楽になってくるのではと思います。

Q.5 朝起こしてもなかなか起きません。どのように起こせばいいでしょうか?

A.

夜寝る前に「朝起きたときの楽しみ」についておしゃべりするのがおすすめです。例えばアンパンマンが好きなら、「明日起きたら見ようね」と話しながら寝かしつけをしてみましょう。

起こす際に部屋を明るくするのもいいですね。瞼の上からでも光は入ってくるので、部屋を明るくしてから起こすといいでしょう。

もしかすると睡眠時間が足りてない可能性もあります。夜は何時に寝ていますか? 1~3歳のお子さんは、夜だけで10~12時間程度睡眠をとることが理想です。朝起こす努力だけでなく、夜早く寝かせる努力も大切です。

Q.6 旅行や帰省をすると寝るタイミングがずれて、帰宅してもしばらく生活リズムが乱れてしまいます。どうすればいいでしょうか?

A.

せっかくの旅行なので、まずはその旅行を楽しんでいただくことが一番大切です。なるべくいつものリズムが崩れないスケジュールを組んでいるのであれば、あまり気にしすぎず旅行を楽しみましょう。昼寝の時間が短くなってしまう程度なら問題ありません。

大切なのは、夜あまり遅くならないようスケジュールを組むこと。遅くてもいつもの就寝時間より1時間以内になるスケジュールにしておきましょう。

親戚など、家族以外の人と一緒に行く旅行の場合、「今こういう生活リズムで過ごしていて、寝るのが遅くなると機嫌が悪くなったり癇癪を起して大変になってしまうんです」というようなことを事前に伝えておくといいですね。

 

森田麻里子先生
医師、小児スリープコンサルタント。夜寝なかった長男が3日で即寝体質になった経験をきっかけに、医学情報に基づき赤ちゃんの健康をサポートする「Child Health Laboratory」を2018年設立。昭和大学病院附属東病院睡眠医療センター非常勤勤務を経て、現在はカウンセリングや育児支援者・医療従事者向け講座、企業と連携したアプリ開発、コンサルタント育成など行う。著書に『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)などがある。

イラスト/竹永絵里  文/洪 愛舜  構成/KANADEL

子どもの睡眠の悩みは、日々の習慣を少し変えるだけで大きく改善できます。『ベビーブック4・5月合併号』別冊ふろく「&ベビー」では、子どもの「寝る力」を育てるためのルーティンについて、詳しく解説しています。

育児特集 番外編Q&A【もっと教えて、先生!】全記事リストはこちら

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