もっと楽しく!もっと学ぼう!ふろくの遊び方 MORE ー4・5月合併号編ー

幼児教育のプロが指南

ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。

ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。

おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!

2024年4・5月合併号

チンしてポンッ! アンパンマントースター


ベビーブック初登場の「アンパンマントースター」は、本物そっくり!
トースターにパンをセットしてレバーを下げると、チーン♪と音が鳴ってパンが飛び出します。バターやジャムをぬったり、レタスやチーズをのせてお料理あそびを楽しみましょう。

◇基本のあそび

トースターや具材などをすべて広げて置き、お子さんに朝ごはんをつくってもらいましょう。「パンが焼けたら、バターをぬってね」「ドキンちゃんのパンにトーストにチーズとトマトをのせて食べたいな」などと注文を出し、そのとおりに用意してもらいます。注文するものの数は、初めは少なく、だんだん増やしていくと難易度が上がり、集中力が増してきます。

◇言葉かけのヒント

具材や小物、キャラクターなどを一つずつ指差しながら聞いてみましょう。
「これなあに」
「これはだあれ?」
お子さんが質問してきたときは、「○○だね」と、はっきり答えます。

「(ジャムを)ぬる」「(パンを)焼く」「(めだまやきを)のせる」「(レタスを)はさむ」
動作を表す言葉を意識的に使ってみましょう。お子さんがその言葉を理解し、そのとおりに動けているか、よくみておきます。

「パンにバターをぬって」「ドキンちゃんのパンにめだまやきとレタスをのせて、お皿に置いて」
指示する言葉を増やしてみましょう。どれだけ聞き取れるでしょうか。
楽しく遊びながら、「聞く姿勢」を育てていきます。

◇発達のアドバイス

1歳

「これなあに」「トマトだね」
トーストあそびセットを使って、一つずつものの名前を伝えて子どもの語彙を増やしていきましょう。
この時期の子どもは、大人に「これなあに?」と聞くことが増えてきます。何度も聞かれるとめんどうに思いがちですが、知りたいという子どもの気持ちを受け止め、「◯◯だね」と返していくことが大切です。「聞いたら、答えてくれる」という経験を通して、大人への信頼感が育つとともに、子どもの自己肯定感が高まり、自信につながっていきます。

2〜3歳

パンに「はさんで」、トースターに「入れて」など、動きを表す言葉を聞いて行動に移す力を遊びながら育てていきましょう。
話を聞き、理解し、行動に移すことは、今後、社会生活をおくっていくうえでとても大切な力です。簡単なことから実践することで、経験が積み重なり、その力が育っていきます。
指示どおりにやれるかどうかではなく、「話を聞く」「耳を傾ける」習慣をつけていきたい時期です。

◇さらに発展させよう

1歳 合図でパンをトーストしよう

この時期の子どもは、同じことをくり返して遊ぶのが大好きです。パンをトースターに入れる、出す、のくり返しだけでも楽しいのですが、そこにおうちの方とのやりとりを入れるとコミュニケーション遊びに発展します。
「手をポンと1回たたいたら、パンを入れてつまみをカチカチ回してね」「ポンポンと2回たたいたら、レバーを押してパンを焼いてね」とお子さんに伝え、そのようにやってもらいましょう。
慣れてきたら、「次は○○ちゃんが手をたたいてね」と伝え、おうちの方がお子さんの合図で動きます。

2〜3歳 ジェスチャーであてっこしよう

お料理あそびに慣れてきたら、ジェスチャーで動作のあてっこを楽しみます。
「よく見ていてね。これは何をしているところでしょう?」と言い、おうちの方がトースターでパンを焼いている動作、パンにバターやジャムを塗っている動作などをジェスチャーでやってみて、お子さんにあててもらいます。
「○○ちゃんもやってみてね」と言ってお子さんにもやってもらい、おうちの方があててみましょう。

 

教えてくれたのは


こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん

食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。

イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと

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