幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年First夏号
アンパンマン&ばいきんまんのパペット
はじめての英語DVDは、かわいい動物アニメや人気キャラクターの英語の歌などたっぷり約50分! アンパンマン&ばいきんまんのパペットと一緒に、はじめての英語を楽しみましょう。
◇基本のあそび
おうちの方がパペットを手にはめ、本誌のアンパンマンごあいさつページを開き、パペットを動かしながら英語と日本語であいさつをしてみましょう。
「アンパンマン、こんにちは」「Hello!」
「バイキンマン、さようなら」「Good bye!」
「Hello! ○○ちゃん。アンパンマンにタッチして」
「Good bye! ばいきんまん。○○ちゃん、さようなら。また明日ね〜」
楽しく英語にふれていきます。
◇言葉かけのヒント&発達のアドバイス
0歳後半~ 五感を刺激しよう
お子さんにパペットをさわらせてみましょう。どのように反応をするでしょう。なでるようにさわったり、ぎゅっと握ったり、お子さんによって反応はさまざまです。
お子さんの好きなようにさわらせ、心ゆくまで感触を楽しませてあげましょう。
五感を刺激することで脳が活性化するといわれています。
見たり、触れたり、においをかいだりなど、遊びながら五感を刺激していくことが大切です。
「アンパンマンが来たよ。こっちはばいきんまん。どっちがいいかな~」
パペットをひっくり返しながら言葉をかけて、お子さんの興味をひいてみましょう。
「シャカシャカ、クシュクシュ。さわると気持ちいいね」
1歳前後 パペットを使って発語を促そう
言葉の発達は個人差が非常に大きいですが、1歳前後は、少しずつ意味のある単語を発するようになる時期です。おうちの方の働きかけが大切。
パペットを使って、お子さんの興味をひきつつ、「赤いトマト」「黄色いバナナ」など、目にしたものの名前や、「おはよう」「バイバイ」など簡単なあいさつの言葉を、口元をよく見せながらかけていきます。身近な人から言葉をかけてもらうことが言葉の発達につながります。
「おにぎり、いただきます。おいしいね」
「○○ちゃんのほっぺ、かわいいね」
「アンパンマンとあくしゅ」
パペットでお子さんに触れながら、お話ししましょう。
1歳後半~ 言葉にして伝えよう
言われたことがわかってくる時期です。パペットを使ってお子さんに話しかけてみましょう。言われたことをお子さんなりに理解して、行動したり、お返事したり、いろいろな反応がかえってくるでしょう。
話がよく聞けたときは、おうちの方が喜んであげます。すると、お子さんもうれしくなって、さらに話をよく聞いてくれるようになってきます。
イヤイヤ期に入るお子さんもいます。イヤイヤが始まったら、パペットを使って話しかけてみると効果があるかもしれません。
パペットを動かしながら「お風呂に入ろうよ」「お着がえしようね」などと伝えると、気分が変わって、素直に行動できることもあります。
「ゴミをポイしてきて」
「おもちゃを片づけよう」
「今日は、○○に行こうね」
生活の中でお子さんに知らせたいことを言葉にして伝えましょう。簡潔にわかりやすく言うことが大切です。
◇こんな遊び方もできるよ
0歳後半~ スキンシップ遊び
「アンパンマンと握手」「ばいきんまんとごあいさつ。こんにちは」などと言いながらパペットを見えやすい位置で動かし、お子さんの興味をひいてみましょう。手を伸ばしてきたら、パペットを渡し、好きなだけさわらせます。
「クシュクシュしてるね」「ぎゅっと持ってるね」などと、お子さんの行動を実況中継のように言葉にしながら、楽しい雰囲気をつくります。
「アンパンマンくすぐったいね。○○ちゃんもコショコショ」おうちの方とのスキンシップにつなげてもいいですね。
1歳前後~ アンパンマンとかくれんぼ
「アンパンマン、どーこだ?」と言いながら、おうちの方がアンパンマンをそっと隠します。「アンパンマン、いないねー。どこかな、どこかな?」身近なところを探します。
おうちの方が声音を使い「こっちだよ。ぼく、ここにいるよ」。
「ここかな? あっちかな?」「アンパンマン、みーつけた!」
見つけた喜びを共有しましょう。
「また探しに行こうね」
隠す範囲を少しずつ広げて、おうちの中をたくさん動いて遊びましょう。
1歳後半~ 同じ色を見つけよう
テーブルの上にままごとの野菜やミニカーなど、おうちにあるおもちゃを並べます。おうちの方がパペットを手にはめ、おもちゃを指し示しながら、「アンパンマンのベルトは黄色。黄色はどーこだ?」とお子さんに聞き、お部屋の中の同じ色のものを探しましょう。
「これかな?」「これは違うかな?」
見つけたものをベルトと合わせて「ピンポン! 同じ色です」「ブ、ブー。違う色でした」などと言い、色が判別できているかどうか確認します。
同じ色が認識できていたら、あらためて「これは、黄色」と、色の名前を伝えます。そのとき「yellow」と、英語の言い方も一緒に伝えるといいですね。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと