幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年9月号
シナぷしゅ おしゃべりファミレスボタン
ファミリーレストランの注文ボタンが、ぷしゅぷしゅのかわいいふろくになって登場しました。ボタンを押すと、音声が流れます。「ごちゅうもんどうぞ〜! ぷしゅっ!」「ハンバーグ」「おこさまランチ」など、メニュー名のおしゃべりは全部で10種類。できあがりの「ティラリーン♪」、お会計の「チャリーン♪」など、効果音2種類も収録。ボタンを押して店員になりきってあそびましょう。
◇基本のあそび
おしゃべりファミレスボタンとレストランおりょうりカードやメニューカードをつかい、おうちの方とお子さんが一緒に、ファミリーレストランごっこをしましょう。お客さん、お店の人、それぞれ役割を交替して遊びます。
◇言葉がけのヒント
「レストランに来ましたよ。〇〇ちゃんはお客さんになる? それともお店の人になってみる?」
あそびのイメージがもてるように誘ってみましょう。
ファミレスボタンを押して、
「ぷしゅぷしゅ、なんで言ってるかな? 一緒に聞いてみよう」
「聞こえた? 〇〇って言ってたね」
ファミレスボタンから聞こえるおしゃべりに耳を傾けるよう、言葉をかけます。
「何にしようかな? 注文お願いします~」
お子さんがお店の人になったときは、動きを誘導する言葉をかけましょう。
◇発達のアドバイス
1歳
ファミレスボタンであそびながら、聞く力を育て、発語を促します。
耳で聞いた音をまねて発音することは、言葉を覚えるときに必要なプロセスです。おうちの方の口元を見せながら、言葉を聞いてもらうことが大切です。
はじめはファミレスボタンから聞こえたおしゃべりをおうちの方がくり返して言い、お子さんにそれをまねしてもらうとわかりやすいでしょう。
2~3歳
イメージをもってあそべるようになるのがこの時期です。ごっこあそびを通して、それぞれの役割を果たしながら、やりとりの楽しさを知っていきます。会話力はもちろん、社会性の育ちにもつながります。
◇遊び方のヒント
〇聞いてさがそう! 食べ物カルタあそび
おりょうりカードを表にして広げておきます。「どれにしようかな」と言いながら、メニューのボタンを押します。「聞こえたものを取ってね」「どこかなどこかな」などと言い、お子さんにカードをとってもらいます。
カードが少なくなったら、おりょうりボタンではなくあえて効果音のボタン(できあがりボタンやおかいけいボタンなど)を押してフェイントをかけるのも楽しいです。
〇店員になりきって、料理を運ぼう
おうちの方がお客さん、お子さんが店員になって、ファミリーレストランごっこをします。おうちの方が料理を注文したら、お子さんがメニューボタンを押します。おうちにある紙皿などトレーにして料理を乗せ、落とさないようにバランスをとって運びましょう。慣れてきたら注文の数を増やしてやってみましょう。記憶力を鍛える練習にもなります。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと