幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年10・11月合併号
パンダのくるころボールタワー
上部の穴から入れたパンダのボールが、赤い柱に沿ってくるくる回りながら降りてくる楽しいボールタワー!2つのボールの動きに、ついつい夢中になってくり返し遊びたくなるふろくです。
◇基本のあそび
上の穴からボールをポットン。くるくる落ちてくるまでの間、手をたたいてみましょう。「1、2、3……」と言いながら、ゆっくりたたいたり、速くたたいたり、いくつまでかぞえられるかな。出てきたボールはすかさずキャッチ! 集中力を養うことができる遊びです。
◇言葉がけのヒント
「パンダちゃんのおうちに、ボールをポットン」
「くるくる~、どこから出てくるかな?」
ボールの出し入れの場所がわかるようにお話しましょう。
「中にいるパンダちゃんたち、ボールがきて喜んでるかな?」
「こっちのパンダちゃんはどんな顔? 困ってる? 怒ってる?」
ボールタワーのパンダちゃんたちがどんな顔をしているか、想像するのも楽しいですね。
◇発達のアドバイス
<1歳> 一人あそびを見守ろう
ボールを入れる、くるくる回る、出てくる、また入れる。くり返しやりたくなるあそびです。一人で集中しているときは、とことんやらせてみましょう。
「できた」という気持ちでお子さんがおうちの方を見たときに「いっぱいやったね」と声をかけ、満足感を共有することが、子どもの自信と意欲につながります。
<2~3歳>自分で考えるクセをつけよう
なんで、くるくる落ちてくるのかな。2つ入れると、どうなるかな。
「なんで?」「どうして?」と不思議に思う気持ちを大切にしながら、自分の力で考えるクセをつけましょう。答えが出ないときはおうちの方といっしょに考えてみましょう。子どもの好奇心の芽を大切にしてあげてください。
◇あそび方のヒント
〇ボールがくるくる回っている間、うたおう
ボールを入れて、くるくる回り始めたら好きな歌をうたいましょう。ボールが出てきたら歌をストップ。次のボールを入れたら続きをうたいます。ボールの動きをよく見て、うたったり、ストップしたり、即時に反応することを楽しみましょう。1曲歌い終わるまで続けます。
〇ころころキャッチボール、ゴールの穴に入れてみよう
おうちの方とお子さんが向かい合って座り、床(またはテーブルの上)でボールをころころ転がしてキャッチボールをします。
「ころころいくよ~、よく見てキャッチしてね」
「今度はこっちにころころ転がしてね」
動くボールをよく見てキャッチする、目的に向かって転がす、をくり返し楽しみましょう。転がすことに慣れてきたら、ボールタワーのゴールの穴に向かって転がしてみます。うまく入るかな? ボールタワーを支えるように箱を立てて置き、ゴールに入らなくても箱の中に入れば「1点」、ゴールに入ったら「100点」など、ゲーム性をもたせても楽しいですね。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと