子どもが野菜好きになる「魔法のレシピ」をスズキエミさんが伝授!
お子さんの野菜嫌いに悩むあなたへ。レシピとヒントを毎月お届けします!
栄養たっぷりの野菜を食べてほしい! そう思うのに、1~3歳頃は、子どもの“野菜嫌い”に悩まされる時期。そこで『ベビーブック』では、別冊付録の表紙で、料理家・スズキエミさんの「野菜の料理」を1年間連載しています。
表紙のレシピ【きのこのあんかけハンバーグ】
きのこは“水から煮る”のがコツ。それだけで、だしをとらなくても
うまみたっぷりのあんかけに! ハンバーグは豆腐と混ぜるだけ。
手の込んだごちそう風なのに、実はパパッと簡単に作れるレシピです。
『ベビーブック』2019年9月号・別冊表紙掲載
◆材料(4人分)
きのこ(しめじ、えのきだけ) 合わせて80g
豚ひき肉 200g
木綿豆腐 1/4丁(75~100g)
塩 小さじ1/8
しょうがのしぼり汁 1かけ分
【A】 しょうゆ 大さじ1
みりん、酒 各大さじ1/2
片栗粉 小さじ1
サラダ油 適量
レタス 適量
◆作り方
【1】しめじは石づきを取ってほぐす。えのきだけは石づきを取り、長さを3~4等分に切る。
【2】鍋に【1】、A、水1/2カップを入れて火にかける(Point1参照)。煮立ったら、弱火にして5~6分、きのこがしんなりするまで煮る。半量のしょうが汁、同量の水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつける。
【3】ボウルに豆腐を入れて手でつぶし、ひき肉、塩、残りのしょうが汁を加え、練らないように混ぜてなじませ、6等分して小判形に整える。
【4】フライパンを中火で熱して油を引き、【3】を並べる。片面が焼けたら返し、弱火にして蓋をし、3分焼く。取り出し、【2】の鍋に入れてあんをからめる。
【5】器に盛り、ちぎったレタスを添える。
◆Point1
きのこはサッと加熱するよりも、水からじっくり煮ることで十分にうまみが出て、おいしいあんかけになります。
今月のテーマ「きのこ」を子どもと楽しむために
(左)きのこと鮭とじゃがいもの炊き込みごはん (右)さつまいものニョッキ きのこソース
https://www.instagram.com/suzukiemi.gohan/
苦手な子には、刻んで“とろみ”をつけるのがポイント
ほかの食材にはかえがたい、香りとうまみがある、きのこ。料理に生かしたいのですが、「きのこは嫌い」という子も多いです。
「息子は小さい頃は好きだったのに、最近では、見た目が嫌!と言うようになりました。大きいままドン、と出すとダメなんです。何となく形が嫌だったり、苦みに敏感という子は、きのこを刻んで、とろみをつけると食べやすくなりますよ。とろみがあると、見た目もごちそうになります」
豆腐ハンバーグも、あんかけをかけたら、照りが出ておいしそう! きのこをとろ~りとあんが包み込むので、食べやすくなります。苦手な子には、きのこを小さく刻んであげてもいいですね。
個性派ぞろいのきのこは、ミックスするとうまみ倍増!
しめじ、えのきだけ、しいたけ、エリンギ、まいたけ、マッシュルームなど、きのこは種類が豊富です。
「それぞれに個性があるので、1種類でもよいですが、私はいくつか組み合わせるのも好き。香りや食感が豊かになり、味に深みが出ます」
きのこ好きにおすすめの料理といえば、何でしょう。
「うまみを堪能するなら、きのこたっぷりのみそ汁。わが家では仕上げにしょうがのせん切りを加え、味をキリッと引き締めます。きのこの炊き込みごはんは、炊き上がりにバターを混ぜると、食欲をそそる味わいに。パスタはもちろん合いますし、トマトと相性がいいので、お肉と一緒にトマト煮にしても美味です」
教えてくれたのは
スズキエミさん
料理家。料理教室「暦ごはんの会」主宰。宮城県の米どころの農家に生まれ育つ。素材の持ち味を生かした、季節を感じられるレシピが人気。小学生の男の子のお母さん。
撮影/砂原 文 スタイリスト/黒木優子 構成・文/水口麻子