幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2020年4月号
ひかる! しゃべる! バスボタン&しゅっぱつ しんこう! JR四国アンパンマンバス
バスに乗ったら、押してみたい誘惑にかられるバスボタン。光ってしゃべる本物そっくりなバスボタンなら思う存分、ボタンを押せますよ。実際に四国を走っているJR四国のアンパンマンバスを走らせながら、バスごっこを楽しみましょう。
基本の遊び
ポスターで、なかまたちといっしょにおでかけごっこ
アンパンマン バスで おでかけポスター(本誌3~5ページ)にアンパンマン なかまたちとバスてい(本誌11~12ページ)のバス停を置き、アンパンマンバスを走らせます。なかまたちをバス停で待たせ、バスがやってきたらバスに乗せます。バスボタンを押したら、次のバス停でバスを止め、なかまたちを降ろしましょう。
◆言葉かけのヒント
「バス停を置くのはどこかな」
「トコトコトコ。あ、バス停だ。ここでバスに乗ろうか」
「あ、バスが来たよ」
「次のバス停で降りよう。バスボタンを押してね」
・発達のアドバイス
<1歳>思うままに動きたい時期、自由に遊ばせて
お子さんのやりたい気持ちを受け止め、好きなようにバスを走らせるのを見守ります。お子さんがバスを動かすのに合わせ、「バス、ブッブー」「おー、早い、早い」などと言葉をかけていきましょう。やったことが認められたと感じ、うれしくなって、またやってみようという意欲につながります。
<2〜3歳>イメージする力がつく時期、たくさん話しかけて
バスでおでかけポスターを見ながら「このお店は何やさん?」「ウサこちゃんは何の本を読んでいるのかなあ。○○ちゃんは何の絵本が好き?」などとお話をし、お子さんの言葉をたくさん引き出しましょう。おうちの方と言葉のやりとりをすることで語彙が増えていきます。すぐに何か言わせようと焦らず、お子さんの言葉が出るのをゆったりと待つことも大切です。
さらに発展させよう!
1歳 おんぶを遊びに取り入れてスキンシップを楽しもう
親子の愛着形成に肌と肌を合わせるスキンシップはとても効果があります。おんぶは遊びにとりいれやすいのでおすすめです。
机上の遊びから離れ、お子さんにバスボタンを持たせ、おうちの方がおんぶします。「玄関行きですよ」と言い、玄関まで来たらお子さんがバスボタンを押し「ピンポーン! つぎ、とまります!」でストップして、いったんお子さんを降ろします。おうちの中をあちこち巡り、おんぶの心地よさを親子で感じてみましょう。
2~3歳 街を広げて、ごっこ遊びをより充実させよう
個人差はありますが、ごっこ遊びができるようになってくる時期。バスでおでかけポスターにおうちにある紙をつなげ、「おうちはどこにする?」「どんなお店があったら楽しいかな」などと声をかけながら道路や横断歩道、お店などを描いて街を広げます。
アンパンマンとなかまたちを自由に動かしてお店で買い物をしたり、公園で遊んだりして遊びましょう。イメージをふくらませながら自由に遊ぶ楽しさを知らせたいですね。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい!もっとやりたい!と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます
構成・文・撮影/株式会社こんぺいとぷらねっと