子どものこんな事故には要注意! 『ベビーブック10月号』育児特集番外編Q&A

いろいろなものに手を伸ばしてみたり、はしゃぎすぎて転んだり…。ベビーブック世代の子どもたちは、少し目を離した隙に危険な行動をすることも少なくありません。1~3歳に多い事故を防ぐためのポイントをお伝えします。

Q.1 家の中で転んだときのケガを防ぐため、やっておくとよいことは?

Q.2 お風呂や洗面所では、どんな事故が起きやすい?

Q.3 帰省先での事故を防ぐために気をつけることは?

Q.4 子どもが寝るときに注意することは?

Q.5 エスカレーターやエレベーターでの事故を防ぐには?

 

Q.1 家の中で転んだときのケガを防ぐため、やっておくとよいことは?

A.

テーブルや棚などは角に丸みのあるデザインのものを選び、クッション材で角をおおっておくとよいでしょう。フローリングの床はすべって転びやすいので、子どもが遊ぶスペースはクッション性の高いマットなどを敷いておくとケガをしにくくなります。階段の上り下りをするときは、子どもが転んでも支えられるように、大人が子どもよりも下側を歩くことを習慣に。3歳ごろからは、高いところから飛び降りるといった行動がみられることもあるため、家の中の危険な場所や危険な行動を子どもに伝えていくことも大切です。

Q.2 お風呂や洗面所では、どんな事故が起きやすい?

A.

お風呂では、浴槽内でおぼれる事故が多いですが、他にも洗剤などを誤飲したり、床ですべって頭を打ったりする事故などが起きています。洗剤やシャンプー、カミソリなど、子どもが使うと危険なものは手の届かないところに置き、床にはすべり止めのマットを敷くなどするとよいでしょう。洗面所では、子ども用の踏み台に乗っていて転倒する事故が多くみられます。折り畳み式の踏み台を使うときは、台がしっかり固定されたことを確認し、踏み台を使っている間はおうちの方が付き添いましょう。

Q.3 帰省先での事故を防ぐために気をつけることは?

A.

帰省先に到着したら、まずはおうちの方が室内の様子を確認し、電気ポットや刃物、薬、たばこなど、子どもが触れると危険なものは手が届かない場所に移動させましょう。テーブルの角をガードできるクッション材を持参したり、階段がある場合はベビーフェンスの設置が可能かを事前に祖父母と相談しておいたりするのもよいでしょう。子どもは見慣れないものほど興味を持つことが多いので、帰省時は普段以上に目を離さないことが重要です。

Q.4 子どもが寝るときに注意することは?

A.

バスタオルなどを枕に巻いたり、体にかけたりしていると、寝ている間に首に巻き付いてしまうことがあります。タオルや電化製品のコードなど、首に巻き付くおそれがあるものは、寝る場所の近くに置かないようにしましょう。また、2歳になるまでは、可能であればベビーベッドで寝かせ、柵を上げておくと転落を防げます。大人用ベッドでおうちの方が添い寝する場合は、寝かしつけたあとで子どもをベビーベッドに移すようにするとよいでしょう。

Q.5 エスカレーターやエレベーターでの事故を防ぐには?

A.

エスカレーターでは、サンダルや長靴が巻き込まれて足をケガしたり、降りるときにベルトの巻き込み部分に指がはさまれたりする事故が起きています。靴がはさまれるのを防ぐためにステップの黄色い線の内側に立ち、乗り降りをするときはおうちの方が目を離さないようにしましょう。エレベーターでは、戸袋に手や腕がはさまれる事故が多発しています。大人が子どもを抱っこした状態でドア付近に立つと、子どもの手がドアに触れてしまう可能性があるため、できるだけドアから離れた場所に立つとよいでしょう。

 

鈴木博敦さん
東京消防庁 防災部 防災安全課に勤務。日常生活の中で起こる事故を防止するための情報提供などを行っている。
※Q.1~Q.4は、東京都生活文化局の「ヒヤリ・ハットレポート」の内容をもとに構成。

イラスト/サタケシュンスケ 文/安永美穂 構成/童夢

子どもの事故は、年齢に応じて起きやすい事故に特徴がみられます。『ベビーブック』2020年10月号「もっとベビーブックwith HugKum」では、年齢ごとに注意すべき事故と、実際に起きた事故から学べる対策のポイントもくわしくご紹介しています!

育児特集 番外編Q&A【もっと教えて、先生!】全記事リストはこちら

 

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