子育て中でもスッキリ片づいた暮らしをするには?『ベビーブック1月号』育児特集番外編Q&A

ベビーグッズやおもちゃなど、子育て中は部屋にモノがあふれがち。モノが多くても、スッキリ暮らせる空間をつくり出すにはどうすればよいのでしょうか。おうちの方のお悩みに、整理収納アドバイザーの資格をもつ片づけの専門家がお答えします。

Q.1 妹や弟が生まれたときのために、モノを取っておくときの注意点は?

Q.2 子どもの絵や工作などがなかなか捨てられず、ため込んでしまいます。

Q.3 おもちゃを整理するきっかけをつくるには、どうすればいいですか?

Q.4 おもちゃを捨ててもいいかを子どもに聞くと、「ダメ!」と言われて捨てられません。

Q.5 リビングにモノが多くても雑然とした印象にならないようにするには?

Q.6 子どもの衣類の収納はどんなものが使いやすいのでしょうか?

 

Q.1 妹や弟が生まれたときのために、モノを取っておくときの注意点は?

A.

現在の子育てで使うものと、今は使わないけれど、弟や妹たちのために取っておくものをはっきり分けましょう。そして、弟や妹のためのものはリビングなどに置きっぱなしにせずに、物置がわりの部屋やクローゼットなどに移動すると、普段過ごす空間が散らからずにすみます。哺乳瓶やスタイ(よだれかけ)などは、汚れがついたままだとカビが生えたり、黄ばんだりすることがあるため、よく洗って衛生面に配慮したうえで保管するようにしましょう。

Q.2 子どもの絵や工作などがなかなか捨てられず、ため込んでしまいます。

A.

家の中に子どもの作品を飾るスペースを1か所だけつくって、最新の作品はそこに飾るようにし、古い作品に関しては「これはどうする?」と子どもに聞いてみましょう。子どもが「残しておきたい」と判断したものは、大きめの紙袋や収納ケースなどにストックして、目につかない場所にしまっておきます。ストック用の入れものがいっぱいになったら、中身を見直して不要なものは処分すると、保管するものが一定量に収まるようになります。おうちの方が思い出として残しておきたい場合は、写真で残すことも検討してみましょう。

Q.3 おもちゃを整理するきっかけをつくるには、どうすればいいですか?

A.

子どもと一緒におもちゃの整理をする時期としておすすめなのは、クリスマスの前です。「おもちゃ箱がこんなにいっぱいだと、サンタさんがプレゼントを持ってきても入れる場所がないから、持って帰っちゃうかもしれないね」というような声かけをすると、子どもは「おもちゃ箱の中を整理しよう」という気持ちになれるはず。「いらないおもちゃを捨てなさい」という言い方をするのではなく、「サンタさんのおもちゃを置くための場所をつくろう」といった、新しい楽しみのための片づけを提案してみるとよいでしょう。

Q.4 おもちゃを捨ててもいいかを子どもに聞くと、「ダメ!」と言われて捨てられません。

A.

「捨ててもいい?」という聞き方をすると、子どもはほとんどの場合、「ダメ!」と答えます。おすすめなのは、「このおもちゃ、大好き?」という聞き方をしてみること。お気に入りのおもちゃなら「大好き!」と即答するので、それ以外の反応が返ってきた場合は「ほかのところにしまっておこうね」と物置がわりの部屋やクローゼットなどに移動させてかまいません。しまい込んだおもちゃのことは忘れてしまう子どもが多いので、しばらく出番がなければ処分してよいでしょう。

Q.5 リビングにモノが多くても雑然とした印象にならないようにするには?

A.

机や床の上への“チョイ置き”は、部屋が雑然と見える原因になります。リビングで使うものは、リビングに置いてもかまいません。ただし、細々としたものをそのまま置くのではなく、ひとつのボックスにまとめると、それだけでスッキリした印象になります。テレビなどのリモコンやティッシュの箱もボックスにまとめて、使う場所の近くに置いておくと、探さずにすむので便利です。リビングは家族全員が集まるパブリックスペースなので、大人の仕事道具などは各自の部屋に戻すことを原則としましょう。

Q.6 子どもの衣類の収納はどんなものが使いやすいのでしょうか?

A.

子どもが小さいうちは、よく着る服は入れるだけでよいボックスに入れて、リビングに置いておくと便利です。家族全員で使う収納の中に子ども用のスペースをつくる場合、木製の洋服ダンスは引き出しそのものが重たいので、プラスチック製の衣装ケースの方が扱いやすいでしょう。ただし、一段あたりの収容量が多いタイプのものは、中に衣類が入ると重くなって引き出しにくくなってしまうため、ケースの奥行きはあまり深すぎないものをおすすめします。

 

古堅純子先生
5000軒以上の片づけ実績をもつ、幸せ住空間セラピスト。整理収納アドバイザー1級。『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新書)など著書多数。

イラスト/くわざわゆうこ 文/安永美穂 構成/童夢

家の中で親子が快適に暮らせるようにするには、まずはどこか1か所でよいので、モノがないスッキリした空間をつくることが大切です。『ベビーブック』2021年1月号「もっとベビーブックwith HugKum」では、モノを捨てるよりも効果的な片づけの方法について解説しています!

 

育児特集 番外編Q&A【もっと教えて、先生!】全記事リストはこちら

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