幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2022年7・8月合併号
アンパンマン うみで あそぼう!なかまさがし カード&銀ピカ★缶ケース
アンパンマンたちが海にまつわるアイテムを身につけた、かわいいイラストのカードが10柄20枚セットで登場。絵合わせ遊びやカードを人形に見立てたごっこ遊びなど、いろいろな遊び方ができますよ。キラキラ缶ケースに入れて持ち運べるので、夏のお出かけに便利ですね。
◇基本の遊び
10柄のキャラクターカードを1枚ずつ、表面を上にして並べます。おうちの方が残りのカードを手に持ち、カードを1枚選んでお子さんに見せ、そのカードと同じ絵柄のカードを探してもらいます。「ピンクの洋服のあかちゃんまんはどこかな?」などとヒントを伝えながら、1枚ずつ探して絵合わせを楽しみましょう。
◇言葉かけのヒント
「同じのはどれかな?」「どこかな、どこかな~」
「あった!」「同じだね。ぴったんこ!」
カードを探すことを楽しめるようにしましょう。
「しましまの水着を着ているキャラクターはどこかな?」
「帽子を持っているのは?」
着ている洋服の色や柄、持ち物などのヒントを出しながら一緒に取り組むことで、集中力が続くようにします。
(キャラクターの声まねをして)「ここだよ、こっちだよ!」
飽きて途中で投げ出さないように、励ます言葉をかけましょう。
「ぴったんこできたら、おうちに帰ろう」
カードがそろったら、缶ケースにしまいます。
◇発達のアドバイス
1歳 見つける楽しさを共有しよう
たくさんあるものの中から、一つずつよく見て目的のものを探し、「あった!」と見つける楽しさを経験します。おうちの方が、一緒に取り組んだり喜んだりすることがうれしくて、何度もくり返し遊びます。楽しく取り組むことで、知らず知らずのうちに注意力や集中力が養われていきます。
2~3歳 子どもの語彙を広げよう
それぞれのキャラクターが持っているものに注意を向け、ものの名前を言いましょう。
「しょくぱんまんはスイカを持っているね」
「ドキンちゃんは、うきわを持っているよ」
身近なものの名前や、夏ならではのものの名前を伝えていきます。一つずつ指さしながら、遊びの中でものと名前を結びつけていきましょう。子どもの語彙が広がっていきます。
◇さらに発展させよう
1歳 みんなで海に行こう!
キャラクターカードを人形に見立てて、ごっこ遊びをします。
水色の紙や布などを用意して敷き、海に見立てます。
おうちの方とお子さんが手にカードを持ち、人形のように動かしながら遊びましょう。「これからどこに行く?」「海はどう?」「手をつないで行こうね」と、手をつないでいるイメージでカードを2枚横に並べて動かしたりすると楽しいです。
「海に着いた! 泳ごう! バシャバシャ」と泳ぐまねをしてもいいですね。
慣れるまではおうちの方が遊びをリードし、ごっこ遊びの世界を広げましょう。
2~3歳 スリーヒントゲーム
おうちの方が2〜3つのヒントを出し、たくさんのカードの中からお子さんに答えのカードを探してもらいます。
10柄のキャラクターカードを1枚ずつ、表面を上にして並べます。おうちの方が「スイカを持っていて、しかくいお顔で、名前の始めに『しょ』がつくのはだーれだ?」など、カードの特徴を3つ、ヒントとして伝えます。お子さんは話を聞いて、答えのカードを探します。人の話をよく聞こうとするで集中力、カードをよく見ようとすることで注意力が高まります。ものの名前を覚えることにもつながります。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと