幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2023年10・11月合併号
アンパンマン 〇△□ぎんピカケース&〇△□これなにカード
ベビーブック オリジナルデザインのピカピカ缶ケースです。○△□のかたちの3つの缶と、アンパンマンのなかまたちのカードがたっぷり27枚!缶にカードを入れて、かたち合わせ遊びをしながら、かたちやものの名前を学びましょう!
◇基本のあそび
カードをすべて広げ、おうちの方とお子さんが好きなかたちの缶を手にもち、「よーいどん!」で同じかたちのカードを見つけて缶に入れていきます。
「△、△、どこにあるかな~?」「違うかたちだと缶に入らないね」などと声かけをし、どちらが早く全部のカードを集められるか競争しながら、かたちを認識していきましょう。
◇言葉かけのヒント
缶のかたちに注目させるために、それぞれのかたちの特徴を表すように動かしながら
「〇ちゃん、ころころ」
「□ちゃんは、コツコツ」
「△ちゃんは? カタンカタン」
「丸いもの、集まれ~」
「これは、目玉焼き。〇だね」「これはトマト、〇だね」
ものの名称と、かたちを伝えます。
「バイキンマンの入れ物は□。 □のものを入れてね」
「ドキンちゃんの缶は、△だよ」
◇発達のアドバイス
1歳 語彙を増やそう
「おにぎり」「みかん」「ホットケーキ」などカードのものの写真の面を見ながら、お子さんと一緒に名前を言い、語彙を増やしていきましょう。
「おにぎり、さんかくのおにぎり」「おりがみ、しかくのおりがみ」など、缶に入れるときにかたちを伝えることで、ものの名前が印象に残りやすくなります。
2〜3歳 かたちの認識を深めよう
〇は、比較的わかりやすく覚えやすいのですが、△、□は混乱しがちです。『ぎんぴかケース』や『これなにカード』を使い、同じかたちを探したり、仲間分けをしながら、形の認識を深めていきます。身のまわりにもいろいろなかたちのものがありますので、おうちの中にあるもののかたちを言いっこするのもたのしいです。
◇さらに発展させよう
1歳 かるたで遊ぼう
キャラクター面ではなく、ものの写真の面を上にして、カードを広げます。
お子さんの知っているものからスタート。「お、お、おにぎり」「バ、バ、バス」ものの名前だけを言い、かるたのようにしてカードを見つけます。おうちの方とどちらが早く見つけられるか、競争しましょう。見つけたカードは同じかたちの缶の中にしまいましょう。
2~3歳 〇△□探検隊
好きなかたちの缶を一つ選んで持ち、おうちの中を探検隊になって歩いて同じかたちのものを探しましょう。「○○ちゃん隊員、△はどこにあると思う? こっちかな? あっちかな?」「おもちゃ箱の中にあるかな? 」「あ、こんなところに△を発見!」「ほかにもあるかな~」
ぴったり同じでなくても、「〇の仲間」「□の仲間」「△の仲間」が見つけられるようにおうちの方がフォローすることで、かたちの認識がより確かなものになっていきます。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと