幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年6・7月合併号
いろと かずが まなべる!シナぷしゅ ぱくぱくメダルマシン
ぷしゅぷしゅの、ころんとかわいい知育ふろくが、ベビーブックに初登場!
ぷしゅぷしゅの口や、上、うしろの穴からメダルを入れてレバーを引くと、じゃらじゃら~っと一気に出てきます。
手指を使う遊びは、脳を刺激して手先の発達を促し、集中力を養います。
丈夫なプラスチック製なので、長く遊べて、楽しみながら色と数が学べますよ!
◇基本のあそび
おうちの方がシナぷしゅメダルマシンにメダルを入れ、「ピンクのレバーを、ガシャンしてみて」 「何が出たかな? よくみてね」。
シナぷしゅの面が出たら、「あか、あかのぷしゅぷしゅだね」。食べ物側が出てきたら、「何かな?」「そう、バナナだね」。
出てきたメダルをよく見て、色の名前、ものの名前を確認しましょう。
◇言葉かけのヒント
「ぱくぱく、ぷしゅぷしゅに、メダルをたべさせよう。」
「いくつ、たべるかな? 1、2、3」
「じゃらじゃら~」「メダルがでてきたよ。何色のぷしゅぷしゅがでてきたかな?」
「黄色いぷしゅぷしゅ。バナナと同じ色だね」
遊びの中に意識的に「色」「数」の言葉を取り入れていきましょう。
生活の中に自然な形で、数や色の刺激を入れていくことが大切です。
「ぷしゅぷしゅ、おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみ」。
メダルマシンのぷしゅぷしゅと仲よしになって、あいさつを交わしましょう。
◇発達のアドバイス
1歳
この時期はまだ、色の名前を言えることは重要ではありません。おうちにあるもの、散歩の途中で見つけたものを指さして「赤、だね」「○○ちゃんの洋服と同じ色」などと言い、色に興味をもたせながら、色を識別できるようにしていきましょう。
2〜3歳
1から10まで「言える(唱える)」ことと、いくつあるか「かぞえられる」ことは、違います。お風呂で10まで唱えられても「数」の概念を理解できているとは限りません。
おやつの時間などに、たくさんあるものの中から「3個取ってね」と言い、お子さんが自分でかぞえながらお皿に入れるような経験が数の概念を育てていきます。
かぞえるものを目で見て、指さしながら、(口で)数を言うといったように、「目と手と口」を一致させながら「数」を教えていくとよいでしょう。
◇さらに発展させよう
1歳 同じ色さがし
おうちの方が、メダルマシンの中に1枚、メダルを入れます。
ピンクのレバーをガシャン。出てきたぷしゅぷしゅは何色かな?
「赤だ。赤のぷしゅぷしゅと同じ色のもの、探しに行こう」と声をかけ、
メダルを持ち、見比べながらお部屋の中を探しましょう。
「赤、どこにあるかな?」
「カップ。ほんとうだ。赤だね」
見つかったら、ほかの色でも同じようにやってみましょう。
色の名前が言えなくても、同じ色を見つけられれば、色を認識できているということです。
2歳 いくつ食べたかな?
「ぷしゅぷしゅがおなかがすいたって。メダルが食べたいって言ってるよ」「メダルを食べさせてあげよう。いくつ入れるか、聞いていてね」と言い、おうちの方が1枚ずつメダルを入れていきます。
お子さんは、音を聞いて数をかぞえます。
「いくつ食べたかな?」
お子さんに数を言ってもらったら、ピンクのレバーを倒してジャラジャラ~。
メダルを出して何枚あったか、数えてみましょう。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと