幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2024年12・1月合併号
ドキンちゃん・コキンちゃん かんごしさんブロック+びょういんあそび
ブロックラボシリーズのドキンちゃん・コキンちゃんオリジナル本物ブロックは、ベビーブックオリジナルデザインでかわいい看護師さん姿♪ 病院遊びポスターを広げて、病院ごっこを楽しみましょう。
◇基本のあそび
ブロックをガッチャンとはめ、看護師さん姿のドキンちゃん・コキンちゃんをつくります。人形のようにトコトコ動かしたり、看護師さんの声音でお話ししたりしながら、おうちの方とお子さんでごっこ遊びをしてみましょう。
◇言葉がけのヒント
ポスターを広げて、「あかちゃんまん、どーこだ?」「お花がかざってあるね」
ポスターにあるものを言って、見つけてもらいましょう。ものの名前を知るきっかけにもなります。
「ブロック、ガッチャンとはめてみよう。ドキンちゃん、コキンちゃんができるかな」
おうちの方が声をかけながら、やってみましょう。
おうちの方がアンパンマンのお医者さん役になり「痛いところはないですか? 今日はウンチがでましたか?」などと聞き、声音を変えて「おなかがぐるぐるしてます~」「ちょっとゴロンとしたいなあ」などと答えます。
体調がいつもと違うときに言葉で伝えられるよう、遊びの中で練習してみましょう。
「注射チックン。お薬ごっくん。できるかな~?」「病院に行くと元気が戻ってくるよ」
怖がらずに病院に行けるよう、遊びを通して不安感を取り除いていきましょう。
◇発達のアドバイス
〈1歳〉
ブロックをはめたり、小さなパーツを大切に扱うのは、手先の力加減が必要に作業です。
おうちの方がやって見せた後は、お子さんに任せてみてください。
ブロックがはまらなかったり、小さなパーツをぎゅっと握ってしまったり、うまくできいなくても、お子さんは夢中になっているかもしれません。お子さんが集中しているときは、その姿を見守りましょう。うまくできて満足げに振り返ったときは、ニッコリ笑って「できたね」と認めましょう。自分でできたと思えることが自信となり、またやってみようという次への意欲につながります。
〈2~3歳〉
子どもにとって、病院に行くのは不安なもの。そんなときはドキンちゃん・コキンちゃんの力を借りましょう。病院に行くとき「ドキンちゃんやコキンちゃんと一緒に行こうね」と言い、ブロックを持っていくのも一つの方法です。また、事前に「今日は、どうしたのかな? お熱があるかな?」などと、病院で聞かれるようなことを前もってドキンちゃんやコキンちゃんの声音で質問し、やりとりに慣れておくのもよいかもしれません。
◇遊び方のヒント
いくつかな? かぞえてみよう
ブロックをバラバラにして置きます。
「コキンちゃ~ん、どこにいるの?」「ドキンちゃんはどこ?」「見つかったら、ガッチャンしてみよう」と言い、ブロックをはめてもらいましょう。
「ドキンちゃんとコキンちゃん、1、2。2できたね」
「コキンちゃん、ドキンちゃん、こんにちは」「アンパンマン、こんにちは」「アンパンマンが仲間に入って、いくつになったかな? 1、2、3。3になったよ。一緒にあそぼう」「3人でどこに行こうかな? クリームパンダちゃんのところに遊びに行こう」
遊びの中で、自然に「かぞえる」ことを取り入れてみましょう。数への興味をもつきっかけになります。
びょういんあそび
病院遊びポスターの左側を使います。アンパンマンのお医者さんを置き、ドキンちゃん、コキンちゃんの看護師さんを動かしながら遊びます。
「クリームパンダちゃんがやって来ました。お熱を計りますよ」「チックン、注射しましょう」など、小さなパーツも使って手先をよく動かしながら、ごっこ遊びを楽しみましょう。
ベッドに寝ているチーズに「痛いところありますか? お薬飲みますよ~」、待合室にいるバイキンマンに「もう少しお待ちくださいね」と声をかけるなど、病院ポスターの絵柄を存分に使って、遊びを広げていきましょう。
おうちにある小さなぬいぐるみなどを患者に見立てて、次々と診ていくのも楽しそうです。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと