幼児教育のプロが指南
ふろくは遊び方しだいで、もっと楽しく! もっと学びに活用できます。
ここでは、お子さんの発達をふまえた遊び方や言葉かけをプロがアドバイス。
おうちの方と一緒に、楽しく遊んで学びましょう。お子さんの力がぐんぐん育ちますよ!
2025年2・3月合併号
アンパンマン バスボタン&バス
ボタンを押すとピカッと光ってアンパンマンの声でおしゃべりするバスボタンと、プラスチック製のバスがセットで登場です。アンパンマン、ばいきんまん、カレーパンマン、チーズの紙人形を乗せたり下ろしたりしながら、バスごっこを楽しみましょう。
◇基本のあそび
付属のサイコロを振って、本誌巻頭のポスターですごろく遊び。まずはキャラクター全員をバスに乗せ、サイコロを振って出た行き先に各キャラクターを順番に連れていきます。降りるときはバスボタンをポチッ! サイコロを振る、バスを走らせる、バスボタンを押す、キャラクターを下ろす、をくり返して遊びましょう。
◇言葉がけのヒント
「ボタンをぎゅっと押すと音がでるよ。何て言ってるのかな? 聞いてみよう」
ボタンは、力を入れて押すことを伝えます。
「バスが走っているとき、降りたいところでボタンを押すとバスが停まるよ」
ボタンの役割を教えましょう。
「サイコロに何が描いてあるかな? 同じ絵はどこにある? 見つけられるかな~」「あったー! ピンポンピンポン!」
絵合わせを楽しめるように盛り上げましょう。
バス停のある場所を指さしながら
「ここはどこかな? 何やさんかな?」「ここは何をするところかな?」
絵を見てお子さんはどんなふうに答えるでしょう。お子さんの言葉を引き出しましょ
◇発達のアドバイス
〈1歳〉
ボタンを押すと音が出る! 自分の行動が「音が出る」という結果につながることに達成感があり、何度もやりたくなるでしょう。
夢中になってやっているときは、おうちの方はそっと見守ってあげてください。そして、お子さんが「できたよ」という気持ちでおうちの方を振り返ったとき、「できたね」という思いでうなずいてあげましょう。
気持ちを共有することで、お子さんは認められたと感じ、自信につながっていきます。そうした経験が親子の絆を深め、信頼関係をつくっていきます。
〈2~3歳〉
外の世界に興味を広げていきましょう。マップを広げ、バスを走らせながら、街探検をしまます。どんな場所があるのか、それぞれの場所は何をするところなのか、お子さんといろいろお話してみてください。
実際に外に出たときにも、身近にどんな場所があるのか、そこで何をしている人たちがいるのか、「探検」してみると楽しいでしょう。親子でゆっくりと歩く時間が、子どもの世界を広げていきます。
◇遊び方のヒント
〇おうちの中をバスで動こう。
キャラクターの人形をおうちの中のわかりやすい場所に置いておきます。
「みんなどこへ行ったのかな? おうちの中を探しに行こう!」
「アンパンマンどこ~?」「玄関にいるかな? トイレの前かな?」などと言いながら、バスを走らせます。場所の名前を言うことで、おうちの中の名称も覚えららえますね。
「見つけたら停まるから、ボタンを押してね」「アンパンマン、見つけた! ピンポン~。バスに乗ってください」
アンパンマンをバスに乗せたら、ほかのキャラクターも探しにいきましょう。
〇自分の街をつくろう
マップに紙をつなげ、お子さんと一緒に街を広げていきます。
「公園の隣に何があったらいいかな。公園をもっと大きくしてもいいね」「線路の近くに駅を作ろう」
身近にどんなお店があるか、何やさんがあったらうれしいかなど、実際に街探検をして話をしておくと、マップがどんどん広がっていきます。
「○○ちゃんのおうちはどこにする?」「お友だちのおうちが近くにあったらうれしいよね」
マップが広がったら、バス停を増やして、キャラクターを乗せて走らせてみるといいですね。
「カレーパンマン、今日はどこまで行きますか? 降りたいところにきたら、ボタンを押して知らせてね」
お子さんの発想を大切にしながら、自分の街をつくってみてください。
教えてくれたのは
こんぺいと幼児教室 教室代表・斉藤明美さん
食べることを通して子どもたちの五感を育む「台所のある幼児教室」。食育を中心として、楽しい! もっとやりたい! と子どもが夢中になって活動する経験を重ね、「学びに向かう力」を育てていきます。
イラスト/AZU 構成・文/株式会社こんぺいとぷらねっと