読書感想文にぴったりの本、学年別ガイド ― 心に残る一冊を見つけよう! 【中学生以上編】

読書感想文を書くなら、まずは本選びから。読書感想文におすすめの本を学年別にご紹介します!今回は【中学生以上編】です。

\中学生以上におすすめの本/

今もなお続く戦争。現地の人々の声に耳を傾けて考えたい。

📘書籍情報

『ウクライナ わたしのことも思いだして 戦地からの証言』◀ タップで詳しく見る

ISBN 978-4-09-290682-2  四六判・240P 定価2200円(税込)

 

📝あらすじ

今なお続く現実から、目を背けるな

2022年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻。

ジョージ・バトラーは渦中のウクライナにおもむき、市井に生きる老若男女の声に耳を傾けた。

体中に銃弾をあびた元兵士、息子を虐殺された母、砲声の中で遊ぶ幼い兄弟――。

彼らはなぜ、勇気と決意を奮いおこせたのか?

現代の大きな悲劇についての証言を、フルカラーのスケッチとともにお届けする。

 

💡読書感想文におすすめの理由

 ・どの証言が一番心に残ったか。その理由は?

 ・イラストを見て、どんな感情が湧いたか。

 ・この本を読んで、自分の生活や世界の見方はどう変わったか。

といった視点で感想を書きやすい一冊です。

「遠い国の話」ではなく、「今もまだ続いている現実」として受け止めることで、社会的な視点や自身の価値観と結びつけて深い感想を書くことができます。

「スケッチから感じたこと」「言葉と絵がどう響き合っていたか」などの視覚的な印象を盛り込むのもおすすめです。

 

逃げる!信じる!希望を持ち続け戦争を生きぬいた少年の衝撃の実話。

📘書籍情報

『命をつないだ路面電車』◀ タップで詳しく見る

ISBN 978-4-09-290670-9  四六判・224P 定価1650円(税込)

 

📝あらすじ

希望を捨てずに生きのびた少年の勇気の物語

ナチスの迫害から逃れた少年エマヌエーレは、路面電車の中に身をかくした。

停留所を一つ、また一つと乗り越し、息をひそめて市内を揺られていく。

見つかったら、強制連行されてしまうのだ。

ナチスによるユダヤ人強制連行から逃れ生きのびた少年の実話を元にした、希望と勇気の物語。

 

💡読書感想文におすすめの理由

主人公は12歳の少年であり、読者と年齢が近いことから感情移入しやすく、「自分の目線」で語るのにぴったりです。

 ・エマヌエーレのどんな行動や言葉が心に残った?

 ・路面電車の乗務員たちの優しさや勇気について。自分だったらどうするか。

 ・この物語を読んで、今の自分の生活や世界の出来事について考えたことは?

などを掘り下げて書いてみるのがおすすめです。

「人間の強さ」や「希望の大切さ」を感じることで、前向きなメッセージを感想文に込めることができます。

 

障碍について、生きること、愛することについて考えよう。

📘書籍情報

『シンプルとウサギのパンパンくん』◀ タップで詳しく見る

ISBN 978-4-09-290661-7  B6判・329P 定価1980円(税込)

 

📝あらすじ

ちょっとフクザツな3人の、心温まる日常

高校生のクレベールは、知的障碍をかかえる兄・シンプルと、親元をはなれ、パリで暮らす決意をする。

弟の不安をよそに、シンプルはウサギのぬいぐるみ・パンパンくんと遊んでばかり。

シェアアパルトマンで学生たちと共同生活をはじめると、二人の日常は、どんどんフクザツになっていき――。

 

💡読書感想文におすすめの理由

クレベールの葛藤、シンプルの純粋さ、周囲の人々の変化など、感情の動きが豊かで、自分自身の気持ちと重ねて書きやすい一冊です。

 ・クレベールの決断についてどう思ったか。

 ・自分がもし、このシェアアパルトマンに暮らすことになったらどうしたいか。

 ・シンプルとパンパンくんのやりとりで印象に残った場面は?

上のポイントをふくらませると書きやすいです。

「社会福祉のあり方」「自分にできること」を自分なりに考えて書けるとさらに良い感想文になるでしょう!

 

繊細で多感な中学生の子どもたちと向き合う「担任教師たち」のお話で新しい視点の感想文を。

📘書籍情報

『伝説のエンドーくん』◀ タップで詳しく見る

ISBN 978-4-09-290579-5  B6判・272P 定価1540円(税込)

 

📝あらすじ

成績優秀、容姿端麗なエンドーくんって何者?

中学校の職員室に残された謎の落書き「エンドーくん」。

伝説のヒーローとして代々語りつがれる「エンドーくん」が、なぜ伝説になったのか? その秘密が、創立100周年記念式典で明かされる。

 

💡読書感想文におすすめの理由

学校生活や、そこで生活する生徒たちをとても丁寧に描いているため、物語の世界に入りやすい作品です。また、小さな言葉が人の背中を押すというテーマは、自身の経験と重ねて考えやすく、感想文に深みを持たせることができます。

 ・特に印象的だった落書きはどれ?

 ・教師たちの姿から、自分が学んだことは?

 ・「エンドーくん」の存在が、どうして人を励ますのか。

以上のトピックをヒントに感想文を書いてみてください。

落書きに励まされる「先生の人間らしさ」を感じられる物語は、新しい視点を与えてくれ、「大人の成長」についても書けるひと味違う感想文になるのでは。

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